モレキュラーシアターを見た
モレキュラーシアターの「にのまい」を観に行ったので、アフタートークを備忘のためにメモ。上演は、音響によって「舞台」が物理的に(とすら近くできるほどに)つくられ、その中で、動く2人の女優。彼女たちは、ビルケナウの死者のように見えた。つまり、揮発者だ。そして、その既発者たちを揮発の直前のギリギリに存在させるのは、「反復」という方法ではなかっただろうか。未読だけど(これから熟読する)舞台に使用されていた『イメージ、それでもなお』の、「それでもなお」という反復の可能性に賭けられていたのではないか。
イメージ、それでもなお アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真
- 作者: ジョルジュ・ディディ=ユベルマン,Georges Didi-Huberman,橋本一径
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2006/08/08
- メディア: 単行本
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モレキュラーシアター
アフタートーク「揮発者たちの世紀へ」
豊島重之
豊島:
接線
ビルケナウー福島ー福竜丸ー広島ー種差
種差四十四連図
反復 レペティション
↑
パフォーミングアーツ
鵜飼:
雪が遠さを介してくれる
イメージがあってはならない
収容所のイメージを破壊
「それでもなお」イマージュが残る
プロメテウス
鷲が肝臓を食べる 反復、拷問
反復の苦痛
経験不可能なのに印象深い
上演→焼却炉に入る身体
同じ身体の上にユダヤ人、プロメテウス
豊島:
起源がないかもしれない
ニセの反復
起源なき反復
鵜飼:
起源の同一性を確保するためには反復がある
起源は反復の反復である
最初に廃墟がある。そこから何かが再開する
豊島:
作品ー廃墟化されて実作のプロセス
同一性の構造を持ちながら廃墟化されている
鵜飼:
「地名は何にも似ていない、故に地名は写真に似ている」(豊島)
数字の地名
一戸〜九戸、十三戸、二十一戸
廃墟としての地名
豊島:
揮発者
気づいたらいなくなっている隣人
事故のように事件を起こした人
海底の瓦礫に引っかかり船が沈没
行方不明者が数えられなくなる
アウシュビッツも数えられない
デスパリシオン
揮発者
行方不明者
現れた人
先住民、植民者、移民、開拓者
平泉の離散、ディアスポラ
鵜飼:
かつては蒸発と言う言葉
高度経済の1現象
虐殺600万人はありえない
↓
数を問題にすることから問いそのものなかったことに
人間は数えられる。
一つの体にひとつの霊が宿る。弁別可能
↓
揮発者
東北における日本の歌絶滅戦争
絶滅以降の歌
豊島:
維新後にも冤罪によって留置され、m獄死
飢餓や一揆ー反復
宮古、野田ー沈降海岸
種差ー隆起海岸
種差の岩は島であり山である
海の中の山
鵜飼:
陸奥金剛
種差プラトー
サクリファイス
異界への通路
この後も続いたけど、メモを紛失した……