続・それでも小劇団がプレスリリース……
プレスリリース談義の続き。
じゃあ、お前はどんなリリースを書いてるんだ、ということだ。
普通、一般向けに公開するものじゃないから恥ずかしいんだけど、昨夜書いたから公開してみよう。
基本的に、記事になる際は、メールや電話での取材がある見込みを立てているけど、そうじゃなくても書けるように、演出家(僕)のコメントを入れています。ここから適当に摘めば、「取材して話を聞いて書いたような風」になるから記事にしやすいということ。他にも、メールのやりとりって基本的に取材者にとっても面倒くさいことなので、写真素材はfacebookから勝手に使っていいよ、とかが工夫のポイントかしら。
よく言われるように、A4一枚にまとめる必要はあまりないと思う。一枚目で興味を惹かれたらちゃんと2枚目、3枚目くらいまでは読むよ。それくらいは記者だって仕事すると信じてもいいと思う。ただ、一枚目にちゃんと引きを作った方がいいのは間違いない。
それと、うちはFAXではなくメールか郵送で送るので送料は変わらない。増えるのはインク代と紙代くらいだ。
2枚目以降は、ほぼ、チラシに書いてあるそのままだけど、きっとこんなもので情報は伝わるはず。とても素晴らしいものだとは思わないけど、そんなに悪いものではないと思う。
でも文字量が多すぎるのは、ちょっといただけないポイントかなと思う。書くにあたって決定打がないから文章が長くなるんですね、きっと。
それはそうと、こういう記事は、純粋なボランティアで書いているのではなくて、4月に上演する新作公演「ニューオーダー」の集客の一環で書いているのだから、役に立ったと思ったら、せめてSNSでかもめマシーンおもしろいよと言ってみたり、口コミで風評を流したり、というか公演を見に来てね!!!!!
必死だよ!
■かもめマシーンのプレスリリース
北九州・東京2都市公演
かもめマシーン『ニューオーダー』
ー震災後の「土地」を思考した演劇ー
演劇カンパニー「かもめマシーン」(東京都江東区白河ーーーーーー 主宰:萩原雄太)では、2014年4月に、新作公演『ニューオーダー』を上演致します。
2011年に上演した『福島でゴドーを待ちながら』は、米・ウォール・ストリート・ジャーナルでの紹介をはじめ、イタリア・ローマ演劇博物館の展覧会『Waiting for Godot today?』での展示がなされたほか、2014年4月22日から開幕する早稲田大学演劇博物館『サミュエル・ベケット展 ―ドアはわからないくらいに開いている』での展示も予定されております。また、オーストリアのノーベル賞作家・エルフリーデ・イェリネクの戯曲『雲。家。』の上演や、愛知県文化振興事業団が主催する『第13回 AAF戯曲賞』を受賞するなど、注目を集め始めているカンパニーです。
今回の舞台は、震災後の「土地」をテーマにした新作公演です。東日本大震災とそれに伴う原発事故は、「どこに住むか」ということを、日本人に考えさせる契機となりました。この舞台を上演することによって、「住むこと」「土地」に対する思考のきっかけを観客に与えられればと考えております。また、この問題を東京以外の人々にも考えていただきたいと考え、活動の拠点とする東京だけでなく、福岡・北九州でも作品を上演致します。
公演前のご紹介や、公演後の劇評など掲載頂きますようご検討をお願い致します。
□かもめマシーン プロフィール
2007年より東京都を中心に活動。カンパニー名はチェーホフの「かもめ」とハイナー・ミュラーの「ハムレットマシーン」に由来する。2011年に福島県双葉郡広野町で行った路上劇『ゴドーを待ちながら』は、The Wall Street Journalやイタリア・ローマ演劇博物館の展覧会『Waiting for Godot today?』でも取り上げられ注目を集める。近作にAAF戯曲賞を受賞した『パブリックイメージリミテッド』(2012年・下北沢・小劇場楽園)、『雲。家。』(エルフリーデ・イェリネク作、2011年・銀座・若山美術館)、『スタイルカウンシル』(2013年・STスポット横浜)など。
□作・演出 萩原雄太 コメント
下記コンセプトにも掲載したとおり、今回の作品は、とても個人的な理由からつくられています。僕は、東京という街に暮らしていますが、震災後、どうしてここに住んでいるのかわかりません。ここに住んでいることに対して、なんとなく不安になりながらではなく、確信のようなものを持って住みたい思い、この作品を創作しました。
けれども、はたして、どれだけの人がその土地を選び、その土地に暮らしているのでしょうか? 住むとは、いったいどういうことでしょうか? それは、東京の人々だけでなく、震災後の日本人に否応なくつきつけられた大きなテーマのように感じます。
お問い合わせ窓口 かもめマシーン制作部
〒135-0021 東京都江東区白河ーーーーー 090-0000-0000(ハギワラ)
kamomemachine@gmail.com https://sites.google.com/site/kamomemachine
−−−−公演概要−−−−
かもめマシーン
『ニューオーダー』
北九州公演 枝光本町商店街アイアンシアター
2014年4月12日(sat)〜13日(sun)
東京公演 北品川・フリースペース楽間
2014年4月25日(fri)〜29日(tue)
■コンセプト
少なくない数の人が、東京を離れていった。けれども、僕は東京を離れるという選択をすることができなかった。なぜできないのかと問われれば、さまざまな理由がある。僕も、僕の妻も東京で仕事をしているし、多くの友達や知り合いが東京に暮らしている。決して住みやすいとは言えないが、便利だし気楽だ。「安全」と言われる場所には、頼れる親戚も友達もいなかった。
けれども、それらは、本当の理由なのだろうか?
「なぜ、ここに住んでいるのか」を、3年前からずっと考えているような気がする。そして、考えれば考えるほど、その理由のなさにイライラしながら、それでも僕はこの街に住んでいる。それは、住んで「しまって」いると言い換えてもいい。
いったい、どれくらい危険だったら、僕はこの街を捨てるのだろうか?
■あらすじ
夜行バスのターミナルは、かつて浄水場を埋め立てられてつくられた。
そこに、アヤメという女性がいる。
彼女はその国の最も大きな都市で育った。
彼女は今もその都市で暮らし、そして、バスターミナルにいる人々を眺めている。
アヤメにはカホという幼なじみがいる。
妊娠して、彼女はこの街を「安全ではないかもしれない」と考えるようになった。
彼女は、西にある街へと引っ越していった。
ある夜のこと。アヤメの目の前で、1匹の猫がバスに轢かれて、死んだ。
誰も、それに目を向けようとはしなかった。
アヤメはその猫を埋めてあげようと思った。
けれども、この都市には、猫を埋められるような土地は見つからない。
アヤメの脳裏にはカホの「安全じゃない」という言葉が引っかかっている。
アヤメは、猫を埋めるために歩き出した。
■Cast
イグロヒデアキ 清水穂奈美 林弥生(海ガメのゴサン) 横手慎太郎(シンクロ少女)
■Staff
作・演出 萩原雄太
照明 千田実(CHIDA OFFICE)
宣伝美術 藤井隆史
製作 かもめマシーン
■劇場住所
【北九州公演】
枝光本町商店街アイアンシアター
Mail : irotheater@otegarugekijou.org
Tel : 093-616-9890
【東京公演】
北品川・フリースペース楽間
■公演日程
北九州公演
4月12日(土) 19:00
4月13日(日) 15:00
東京公演
4月25日(金) 19:30
4月26日(土) 14:30/19:30
4月27日(日) 18:30
4月28日(月) 19:30
4月29日(火・祝) 15:00
※受付・開場は開演の30分前
※全席自由席
■チケット料金
北九州公演 前売1500円/当日1800円
東京公演 前売1800円/当日2000円
■チケット予約
メール:kamomemachine@gmail.com
お名前/人数/ご来場日時を明記の上、上記アドレスまでご連絡ください。
3日以内に折り返し予約確認のメールを差し上げます。
予約フォーム:
北九州公演 https://ticket.corich.jp/stage/apply.php?sid=53247&sdn=1
東京公演 https://ticket.corich.jp/stage/apply.php?sid=53248&sdn=1
※過去の上演記録写真、動画などが必要であればお声がけください。すみやかにご対応致します。
※かもめマシーンfacebookページ( https://www.facebook.com/kamomemachine )にも、公演写真や今回のチラシ画像などを掲載しております。ご自由にお使いください。
かもめマシーン制作部
〒135-0021 東京都江東区白河ーーーーー
090-0000-0000(ハギワラ)
https://sites.google.com/site/kamomemachine