ニューオーダーについてと、演出挨拶の決定稿
明日から東京公演の本番です。
かもめマシーンの公演を見ても、全然スッキリした気持ちにはなれないし、明確な答えを提出することはありません。多分、泣けることもないと思います。問いを共有し、問いに対して向き合うために、そして問いを通してコミュニケートするために作品を作っています。僕は演劇とはそういうものだと思っています。
東日本大震災から3年を経て、今回は土地というテーマから問いを立ち上げました。上演時間は65分です。ぜひご来場ください。当日券もあります。
チケットフォーム→https://ticket.corich.jp/stage/apply.php?sid=53248&sdn=1
続きを読む「ニューオーダー」演出挨拶下書き
来週金曜日から東京公演です!
https://sites.google.com/site/kamomemachine/next
『ニューオーダー』という作品は、土地をめぐる話です。
土地とは、面白いもので、売買の対称にもなるし、家の敷地や耕作地としての意味も持ちます。あるいは、人の思い入れ、記憶、手触り、そういう部分も土地は吸収します。他にも、多くの戦争が土地を巡って争われたりします。
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アイアンシアターのいいところと悪いところ
枝光本町商店街アイアンシアターで「ニューオーダー」を上演した。
ここ数年、しきりに「枝光」の名前を聞くことが多くて「どんなところだろう?」と気になっていたわけだ。実際に行ってみると、本当に何の変哲もない住宅街+商店街にある劇場。枝光という町も、普通のいい街だった。
では、劇場はどのようなものかという感想。
他の劇団が今後、アイアンシアターを利用する際の助けになればと。
続きを読む佐々木敦「シチュエーションズ『以後』をめぐって」抜き書き
民俗芸能調査クラブ 実験レポート
■動機
今回は、実験として「土葬」を行った。
「土に帰る」また、そこから「(生命が)循環する」という感覚が少なくとも東京に暮らす私たちにとっては薄くなっている。土葬をするということで、「腐食する」という人間の時間感覚とは異なった自然の(あるいは死の)時間の流れを感じることができるのではないだろうか。
バリ島でワヤン(影絵芝居)を見た時に、何か「大きな時間」に取り巻かれているような感覚を感じたのは、「人間の時間ではなく、死者の時間が流れていたからだ」と言い換えられるのだろうか? その時間に対する感覚が、何やらとても魅力的であり、芸能というものを解きほぐすために、とても重要なのではないか。
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